サラリーマンが個人型確定拠出年金(iDeCo)を検討する
★企業型確定拠出年金と個人型確定拠出年金
簡単に言えば、確定拠出年金は「自分で積み立て・資産運用して作る年金」で、税制上大きなメリットがある制度です。
運用は投資信託、保険、現金等の商品があります。
確定拠出年金には企業型と個人型があり、私は企業型に加入しています。
ところで最近ファイナンシャルプランナーの勉強をしていて知ったですが、企業型に加入しているサラリーマンでも個人型に加入できるんですね(;゚Д゚)
知らんかった。
情弱は損をしますね(;´Д`)
と言うことで、個人型確定拠出年金(iDeCo)の検討をしてみます。
★個人型確定拠出年金のメリット
まずはメリットから
①所得控除
通常は所得に対して所得税・住民税が差し引かれますが、年金に掛けた金額だけ控除されます。
税金は所得によって異なり、以下のサイトで計算できました。
https://rokin-ideco.com/setuzei/
私の場合、以下の前提で4.8万円/年の節税になります。
20年続けると4.8×20=96万円の節税です。
②利益非課税
通常、株式投資により得た利益に対し約20%の税金がかかりますが、これが全てかかりません。
以下のシュミレーションで36万円得する計算です。
<前提>
積立金額:2万円/月
運用期間:20年
運用年利:4%
運用利益:181万円
★個人型確定拠出年金のデメリット
商品が限定される
商品は主に投資信託(株式・債券)約30本があります。
本数が多ければ迷うので厳選してあると思いますが、個別株・ETFにこだわりがある人には向かない制度です。
口座管理費
加入時・運用中・移動時・受取時にそれぞれ手数料がかかります。
企業型では管理費は企業側が持ってくれているようです。
60歳まで解約できない
これは結構大きいデメリットと思います。
教育費がかかる家庭や収入が減った時などの非常時にお金が崩せないのは大きいです。
私は、収入が減った時に泣く泣く終身医療保険を解約した苦い経験がありトラウマです。
受取時の課税
所得があれば基本的には課税されますが、退職金控除・公的年金控除が適用されます。
国民年金・厚生年金・企業型確定拠出年金・個人型確定拠出年金.生命保険を合わせると控除からあふれる可能性があります。
せっかくのメリットであった所得控除が相殺されてしまうことになります。
★私の結論
私の場合ですが、個人型確定拠出年金(ideco)は加入せず、独自で運用したほうが無難と言う結論です。
<考察>
- メリット:96万円(所得非課税)+36万円(利益課税)=132万円
- 受取時に課税され、idecoの税制上のメリットが相殺される可能性がある
- 教育費は現時点で確保できているが、万が一の時に解約できない
- 環境の変化により10~15年後には会社の経営が傾くと予想している
- 子どもが卒業する15年後を目途にセミリタイアを想定している
- idecoの場合、商品選択の自由度が低くなる
idecoは資産運用するのに便利な制度と思いますが、以上を勘案すると私の場合加入しないほうが良いという現時点での結論です。