年金受給開始の最適年齢を検討してみる
★年金2000万円不足問題
金融庁から年金が2000万円不足すると言われていますが、まあ、ある意味本当である意味違うんでしょうね。
- 年金を支える労働人口比率が激減して年金運用が厳しくなる
- マクロ経済スライドにより年金支給が減っていくと予想される
- 年金生活は確実に苦しくなる
- 節約頑張れば何とか生きていける”かもしれない”
- それなりに裕福に暮らしたいなら追加資金が必要
と言ったところでしょうか。
★年金受給開始の最適年齢
少しでも多く年金を受給できるように年金受給開始の最適年齢を検討してみました。
現在の設定では65歳開始が基準で、受給開始が1カ月早まるごとに0.5%減り1カ月遅くなるごとに0.7%増えます。
受給開始が60歳と65歳と70歳では月の受給額が0.7:1.0:1.4の比率になる計算です。
あとは寿命との兼ね合いで、総受給額が変わってきます。
上記をグラフ化して、寿命分布を追加しました。
すさまじく見づらいグラフになってしまいました(;´Д`)
点線は寿命分布で実線は各受給開始年齢の受給総額です。
受給総額は65歳開始を100%として表現しています。
受給総額はもちろん何歳まで生きるかによって変わります。
寿命分布をみると現時点では
男性:85歳(80~90歳)
女性:90歳(85~95歳)
が最も確率が高そうです。
そこから考えると受給開始は以下が最適思われます。
男性:67~68歳
女性:70歳
だだし、あくまでも確率論であなたの寿命はわかりません。
★受給開始までの収入手段
とは言っても60歳で収入が無くなれば生活できません。
一般的に考えられる受給開始までの収入手段
- 退職金など資産取り崩し
- 働き続ける
- 不労所得
私は「働き続ける」と「不労所得」が良いと思います。
「働き続ける」
働くことで収入が入るだけではなく、支出も減り生きがいにもなりえると思います。
働いている時は休みたいとかばっかり思いますが、働いているから休みが2倍嬉しい。
ひたすら家にいたらきっと休みは嬉しいものではなくなるでしょう。
できれば、生きがいになるような仕事が見つけられれば最高ですね。
「不労所得」(投資により資産寿命延長)
金融庁は年金が2000万円不足すると言っていますが、2000万円あっても60~100歳まで40年間使うとしたら
2000万円÷(40年×12カ月)=3.8万円/月
月に3.8万円程度しか使えません。
働き続ける前提で、退職金やすでにある資産を一部投資に回して配当金を得るのも一つの手段と思います。
ただし、収入は現役より減っているし、挽回できる期間が少ないので資産全額を投資するのではなく、生活防衛資金を確保してしばらくは使用予定がない分を投資に回すのがよいでしょう。
例えば、2000万円あってその時の50%を投資に回します。
以下、貯金と一部投資した場合の比較です。
※利回り4%前提
例えばVYM(米国高配当株式ETF)
※取り崩しは5万円/月前提
★最後に
老後の生活が苦しくなるのは間違いないと思います。
- 受給開始年齢の最適化
- 働き続ける
- 資産の一部を投資することにより資産寿命を 延長する
を軸にやって行こうと思います。